アルティスタ…
ちょっと難しい話ですが…
フラメンコのアルティスタは、一体どれくらいいるのでしょう。
結局、芸術は、全て同じところにたどり着きます。フラメンコのアルテがわかる人は、ゴッホやピカソの凄みがわかり、バッハやベートーヴェンが理解できる…なんか、そんな感じだと思います。
スペイン留学から帰国して9年が経ちましたが、私にはその間ずっと、タブラオ出演→コンクール出場→教室開講の決まった流れには、疑問を持っていました。
いわゆる何でもできるプロのフラメンコダンサーなのですが、そこにアルテは感じられなかった。コンチャ・バルガスから教えられたフラメンコは、もっと生々しい人間の姿で、そこに強烈な感動を覚えたからです。
どんな偉大な芸術家も述べていますが、
芸術はかっこよくあってはいけない、うまくあってはいけない、心地よくあってはいけないらしいです。
なぜかといえば、純粋な心を持って、社会の様々な矛盾に体当たりし、瞬間瞬間に傷つき、苦悩にさらされながらも雄々しく生きている人間そのものが芸術だからです。そこにかっこよい・うまい・心地よいなどの"うわべ"はありません。
アルティスタはプロとはまた意味合いが違うようです。
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